SumiBishin®︎樋口鳳香のつれづれ

大臣賞受賞 水墨画家、すみびしん®︎樋口鳳香のアートブログ。墨で描くかぐわしき美神たち〜墨美神

2018-01-01から1年間の記事一覧

【江戸時代の桜を見に行こう】

お江戸・東京に桜の季節がやってきました。 画像は江戸時代の絵師の描いた桜の模写です。 書けば書くほど、遠い時代の絵師たちが、とても身近な存在に感じられるのが不思議です。 つくづく感じるのは、今も昔も、ひとの心は変わらず。 花になく鴬、水にすむ…

Exhibition【SUMI Infinity ~Japanese Sumi-ink painting】

水墨画の可能性を探求している、日本の水墨画界をリードする師匠たちのグループ展です。 既成の水墨画の概念を越えた現代アート。 すでにお隣の国では大きな市場となっていますが、 今後の大きな展開を見込まれている墨・現代アート、圧倒的な世界観を味わっ…

【本日(18日)最終日『全日本水墨画秀作展』@国立新美術館】

国立新美術館にて開催中の『全日本水墨画秀作展』は本日まで。 樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。 会場に飾られた作品は昨年の夏の頃に書いた作品です。 その後の凝縮された濃い時間をふりかえり 今なら…

【墨・無限展〜SUMI Infinity】

水墨画の可能性を探求している、日本の水墨画界をリードする師匠たちのグループ展です。 既成の水墨画の概念を越えた現代アート。 凄まじく迫ってくるものがあります。 すでにお隣の国では大きな市場となっていますが、 今後の大きな展開を見込まれている墨…

【18日まで開催『全日本水墨画秀作展』@国立新美術館】

国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催中 樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。 新しい時代の息吹を感じるようにと、初めて『龍』をモチーフにした作品です。 ぜひとも会場にて、実物をご覧ください…

【岩崎巴人賞受賞しました@国立新美術館】

国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催中。 樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。 新しい時代の息吹を感じるようにと、初めて『龍』をモチーフにした作品です。 作品はネットの均一なシステムに引っ…

【今日は授賞式@国立新美術館】

国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催中。 本日3/9は授賞式です。多くの先生方が全国からお集まりになると思います。 樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。 会場に飾られた作品は昨年の夏の頃に書…

【岩崎巴人賞受賞しました@国立新美術館】

国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催中。 樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。 新しい時代の息吹を感じるようにと、初めて『龍』をモチーフにした作品です。 銀座かわうそ画廊でも、本日より『エ…

【今年も作品集ができました】

今年も作品集ができました。 【第51回 全日本水墨画秀作展】の会期中は会場で販売され、 その後は、さまざまなネット書店はもちろん、全国の書店でお求めいただけます。 掲載されている樋口鳳香の作品は、 現在、銀座かわうそ画廊で展示されている「なでしこ…

【江戸琳派となでしこの関係】

あの山越えて、また越えて… 俵屋宗達に代表される琳派のたらし込み技法で風景を描くとこうなります。 銀座かわうそ画廊に7日(水)まで展示されている『なでしこ』たちも、 一部にこの技法を用いています。 なでしこたちのやわらかな表情に癒されながら、 和紙…

【Notes from the underground】

現水春季展の作品を書き上げました。 納得のいく作品に仕上がったと思います。 常に風上を向いて、その先にシフトしていきます。 持てる人、持たない人で括れば、 私は何のカードも持たず、劣勢の土俵から未知の世界に挑んで、 ただがむしゃらに描いているだ…

【3/7(水)~は国立新美術館で全日本水墨画秀作展】

銀座かわうそ画廊での展示も3/3から始まりますが 2018年、最初の水墨画団体展のご案内です。 3/7(水)から、六本木国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催されます。 ありがたいことに樋口鳳香はこのたび、 画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された…

【水墨美人画がテレビドラマの鍵に】

ご覧になった方いらっしゃるかしら? 日曜ワイド『しんがん~警視庁お宝捜査』 http://post.tv-asahi.co.jp/post-37343/ 残念ながら私はチェックし忘れていましたが。 年の瀬に水墨美人画の作画のお問い合わせがありました。 スケジュールにゆとりがないとは…

【画を決める落款の位置】

展覧会に出かけて、作品も経歴も素晴らしいのに 落款の位置にびっくりすることが時々あります。 明治維新の美術仕分けという流れの中で、 運筆もですが、きちんとした落款の押し方も教えてくれる先生はいなくなったのでしょうか。 と思うほど。 『印は陰に押…

【3/7〜は国立新美術館で全日本水墨画秀作展】

2018年、最初の水墨画団体展のご案内です。 12月に東京都美術館で開催された掛軸展も記憶に新しいところですが、 3/7から、六本木国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催されます。 ありがたいことに、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴…

【樋口鳳香の作品集について】

個展のタイミングで作品集を出版しませんかと再び打診がありました。 せっかくのタイミングでしたが、今年も見送らせてもらいました。 過去13年間の水墨画作品をまとめて作品集を作ることもできるし、 個展で発表する作品も少しずつ仕上がりつつありますが、…

【室町時代~江戸時代の絵師との対話】

この頃、室町時代~江戸時代の絵師と対話しています。 つまり、模写をしています。 しっかり書くものではなく、1日の終わりや息抜きに描く程度ですが、 いい刺激を受けています。 当時は今と違って筆を日常で使っていたので、 線に力があり、生き生きとした…

節分。Today's theme is "Setsubun”

今日のお題は『節分』 心の中の鬼をはらってもいいし、手なづけてもいいし。 心身が健やかであれば♪ It is believed that Oni come when the seasons change in Japan. Oni is a devil-like creature in Japanese folklore. Today's theme is "Setsubun” Feb…

【水墨画の技法について~三墨法(調墨)】

樋口鳳香の描く墨美神(スミビシン)は、様々な水墨画の技法で表現します。 今日は水墨画の基本中である「三墨法(調墨)」の話を少し。 筆と墨で表現する水墨画には「にじみ」「かすれ」など ほかの画材では効果的に表現できない特徴があります。 水墨画の基本…

【明治維新から150年、日本の文化を見つめ直す】

2018年は、明治維新から150年。 西洋の「美術」という観念による日本伝統の仕分けがされたのが150年前。 それまでの日本には「美術」という観念はなかったのです。 現代に至る日本美術の基盤を作ったと言われているのが、 お雇い外国人であったアーネスト・…

『現水展』も春季展に向けて動いています

鳳香が所属する団体のひとつ『現代水墨画協会』 協会が開催する『現水展』にて 昨年10月の東京都美術館での水墨ueenのパフォーマンスは記憶に新しいところだと思います。 協会が開催する展覧会は『春季展』と秋の『現水本展』の年に2回です。 ちょうど今【20…

【魂の声を聴く】

創作において、言葉は大きな位置を占める。 人が発した言葉、本の中の言葉、音楽の言葉 たったひとことが、想像もしない広がりを見せてくれることがある。 そう考える表現者は多くいるのだろうし、 それを起爆剤として自分の中でイメージが膨らんでいく過程…

【第5回森三郎童話賞、受賞作品は公開されています】

昨年『第5回森三郎童話賞』で受賞した作品は 以下のリンク先、刈谷市中央図書館のホームページで全文お読みいただけます。 https://www.city.kariya.lg.jp/chuotosyokan/morisaburosyo/index.html 画像は2017年11月5日の『第5回森三郎童話賞』表彰式の一場面…

【3月は国立新美術館でお会いしましょう】

2018年、最初の水墨画団体展のご案内です。 このたび樋口鳳香は、巴人賞を受賞いたしました。 (画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された賞です) 皆さまの励ましを、常々ありがたく思っております。 3月、ぜひ多くの方と国立新美術館でお会いできますよう…

【ゆらぎのある絵】

ゆらぎのある絵が好きだな、と思う。 ゆらぎを表現したい。と思う。 動かないでそこに在り続けるものはない。 この世にある全てのものが動いている。 息づいていたり、息づくものの波動を受けたり、光によってゆらいだり。 どんなに巨大な岩も長い年月を経て…

【書き続けている小説のこと】

鳳香は水墨画家ですが、小説も書いています。 2015年ちよだ文学賞の千代田賞の受賞をきっかけに 昔から文章を書くのは単純に好きだし、 可能性の扉の隙間から少しでも光が差しているのなら その先に見たことのない黄金の地があるなら、その景色が見たいし、 …

【墨美神(スミビシン)を描く紙について】

墨美神(スミビシン)は墨と水を使った水墨画なので、 基本的に墨が浸透しやすい和紙を使います。 ただ和紙もたくさんの種類があり、同じ種類、同じ産地、同じ原料でも、 その年の気候や、ちょっとした原料の配分の違いなどによって違いが出てきます。 その変…

『全日本水墨画秀作展』の作品集

昨年12月に東京都美術館で開催された 『第50回 全日本水墨画秀作展 掛軸展』で展示された作品が集録された作品集は刊行され、 ネット書店はもちろん、全国の書店でお求めいただけます。 樋口鳳香の出展作品も掲載されています。 【水墨画の展開 掛軸篇 第6…

『書物/アートという装置、読書という体験』@日比谷図書文化館

「DOMANI・明日展PLUS」関連講座の 『書物/アートという装置、読書という体験』 を聴講しに日比谷図書文化館に伺ってきました。 ・藤本由紀夫 ・折笠良 ・蓮沼昌宏 の3名の作家と、司会進行の林洋子さんがご登壇。 作家は各々作品のプレゼンテーションと、 …

【墨美神(スミビシン)を描くの筆のこと】

今日は少し筆のこと。 私は墨美神を描くときに面相筆を一切使いません。 細かい目元、まつげなども穂先30mm以上の筆で書きます。 墨の含みが良く、手が動くまま一気に描ききれるのが気に入っています。 寸松庵のこのくらいの骨書きであれば、 墨を付け足すこ…