墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、墨美神®︎樋口鳳香のアートブログ。『墨美神®︎を描く講座』と『展覧会告知』を発信します

2017-01-01から1年間の記事一覧

【岩崎巴人賞を受賞しました】

岩崎巴人賞を受賞しました。ありがたいことです。 あたたかな心持ちで新年を迎えられそうです。 画像は作品の一部。全体像は3月、国立新美術館で。 靖国神社の鳥居の上に龍雲を見た日が審査の日でした。 ちなみに画題は『青帝の気吹』 春の気配。 美人画をモ…

【龍雲〜2017年をふりかえって】

まだふりかえる心の余裕がないのですが。 2017年はいろんな出会いに恵まれた年だったと思います。 思いつくままに書いてみると、 国立新美術館での『全日本水墨画秀作展』芸術文化賞受賞に始まり、 画廊での展示。 そこで出会えたお客様、コレクターの方々、…

受賞歴と展示歴~水墨画と小説と。鳳香(HOCA)について

【墨美神・鳳香について~About Hoca】 ★水墨画家:Sumie Artist ・全国水墨画美術協会 無鑑査会員 ・現代水墨画協会 評議員・運営委員 ・墨映会会員 ・関西扇面芸術協会 会員 【鳳香受賞歴Receiving a prize career/水墨画Sumie art】 2007年 第29回 全日…

「水墨画デモンストレーション@掛軸展」の画像特集

東京都美術館にて12/20まで『全日本水墨画秀作展(秋の掛軸展)』開催中です! 今回は第50回記念イベントとして5人の先生による席画が開催されました。 初日の鈴木昇岳先生と、2日目にご登場の王子江先生の画像を公開します。 初日13日にご登場の鈴木昇岳先生 …

【16日の水墨画デモンストレーションは2人の先生がご登場です】

『全日本水墨画秀作展(秋の掛軸展)』@東京都美術館。 本日(16日)の席画は、陳允陸先生と、田中悳吾先生のお2人がご登場です。 そして、席画(水墨画デモンストレーション)は本日がラストとなります。 匠の技を目の前で披露してくれるまたとない機会ですし、…

【14日14時から。王子江先生の水墨画デモンストレーション】

東京都美術館にて『秀作展(秋の掛軸展)』開催中です。 50回記念イベントとして16日(土)まで『5人の先生によるデモンストレーション』が同会場内で開催されます。 初日は鈴木昇岳先生のご登場でした。 抽象画6点と雪景色2点を目の前で仕上げてくださいました…

【本日13日、初日の席画は鈴木昇岳先生@東京都美術館】

いよいよ本日12/13(水)から東京都美術館で開催される『秀作展(秋の掛軸展)』。 50回記念展として『5人の先生によるデモンストレーション』が同会場内で開催されます。 初日(13日)11:00~は協会の副理事長で、鳳香の師匠である鈴木昇岳先生のご登場です。 常…

『掛軸展@東京都美術館』いよいよ明日12/13(水)から!

いよいよ明日12/13(水)から、 『秀作展(秋の掛軸展)』が東京都美術館で開催されます。 今回は50回記念展として、さまざまなイベントがご用意されています。 鳳香は初日の13日と14日は席画の時間から数時間、会場におります。 (15日以降は未定です) どうぞ…

【掛軸展の作品集~会期後はネット書店や一般書店でも】

12月13日からは、掛軸ばかりの『掛軸展』、全日本水墨画秀作展です。 『全日本水墨画秀作展』は年に3回開催されていて、 ※春の額装展(国立新美術館)、秋の掛軸展(東京都美術館)、文人画展(京都) 都度、入選作品(受賞の有無にかかわらず展示されるもの)の図録…

来週12/13(水)からは、掛軸ばかりの『掛軸展』

来週12/13(水)から東京都美術館で開催される、掛軸ばかりの『掛軸展』。 全国水墨美術協会主催の『秀作展(秋の掛軸展)』は、第50回記念展を迎えます。 『佃堅輔氏の講演と水墨画シンポジウム』『5人の先生によるデモンストレーション』など多様な記念展イベ…

『現水展』も来年に向けて動いています

鳳香の所属している『現代水墨画協会』 10月の東京都美術館での水墨ueenのパフォーマンスは記憶に新しいところだと思いますが、 来年に向けて、鳳香は運営委員の一員として新たなお役を仰せつかりました。 上半期はスケジュールが立て込んでいるため思うよう…

【俯瞰でみる景色】

大きな作品に挑むと、さまざまな気づきがある。 身幅におさまるサイズだと 紙面を支配しようとする心がはたらき 神経質に微細な仕上げにいつまでもこだわってしまったりする。 しかし自分の背丈より大きいサイズになると 一歩引かなきゃ全体像が見えない。 …

【90代の水墨画家、日展初入選】

秀作展に出展していた先生のおひとりが 90代半ばにして、今年(2017年)日展初入選した。 秀作展ではオーロラの絵が印象的だった。 会期中はいつも会場にいらしていたのだけど、 最近お見かけしないと思ってたら日展に挑戦されていたようで。 90代半ばを道の途…

【水墨画デモンストレーションは王子江先生も登場】

12/13開催『全日本水墨画秀作展(掛け軸展)』第50回記念イベントとして 5人の水墨画の巨匠による、席画(デモンストレーション)がご用意されています。 初日(13日)は鳳香の師匠でもあり、協会副理事長の鈴木昇岳先生。 14日には、100メートル障壁画がNHKドキュ…

【みらいとてらす、しんちていえん、ぬしのはなし】

写真を撮ったきり、記事に上げるのを忘れていたので、ひとつの年の納めとして。 今年9月に靖国神社で開催された『みらいとてらす』は、平成27年から始まった行事です。 それはちょうど、私がちよだ文学賞千代田賞を受賞した年でした。 受賞作は「ぬしのはな…

【鳳香が所属する水墨画団体とその展覧会について】

鳳香は水墨画の団体2つに所属しています。 ・ひとつは『現代水墨画協会』 協会が主催するのは、現水展。年に2回の開催です。 春は「北とぴあ」で同人展、秋は「東京都美術館」にて全国公募展が開催されます。 ・もうひとつは『全国水墨画美術協会』 協会が主…

【繊細で骨太な人生】

古い映像をひっくり返していたら 緒形拳が出てきた。 役者として色気があるから、だけでなく なんとなく共犯者のような心持ちがして 気になる俳優のひとりだ。 もう、此処にはいないけどね。 中川一政という絵描きがいる。 いや、いたんだ。 真鶴の方にミュ…

修正も、切り貼りも、ホワイトもない1枚完結の『鳳香の墨美神』

鳳香の墨美神は、 おおまかな構図を決めてから 1枚の和紙、または短冊などに向かいます。 短冊や寸松庵など、下絵を作らず、 頭の中にある構図にまかせて墨を乗せていくこともあります。 修正も、切り貼りもありません。 白い部分は紙の白。 瞳の中の光もホ…

【掛軸展の作品集ができました。会期後は一般書店でも】

12月13日からは、掛軸ばかりの『掛軸展』、全日本水墨画秀作展です。 『全日本水墨画秀作展』は年に3回開催されていて、 ※春の額装展(国立新美術館)、秋の掛軸展(東京都美術館)、文人画展(京都) 都度、入選作品(受賞の有無にかかわらず展示されるもの)の図録…

『ふり向いてくれないと嘆くより、届かない想いを届けに行こう』

水墨画を取り巻く状況は世の高齢化に伴い、 作家や愛好家の減少、展覧会の出展数もどこの団体も減少傾向にあったりと、厳しいものがあります。 それを嘆くのは簡単ですが、 千年を超えて残る墨と、森の国、水の国である日本の軟水によって描かれた、日本画の…

西洋の「美術」という観念による日本伝統の仕分け

明治維新の頃、お雇い外国人であったアーネスト・フェノロサによって、 それまでの日本にはなかった「美術」という観念が加わりました。 フェノロサの助手となって現代に至る日本美術の基盤を構築した人物として知られるのが、芸 大の設立に貢献した美術評論…

【第5回森三郎童話賞、表彰式にうかがってきました】

今月の初めのことになりますが、 森三郎童話賞表彰式のために、刈谷市中央図書館にうかがってきました。 全国募集の受賞者6人が全員がそろわれて、 こども部門の「読書感想文・創作作文コンクール」の受賞者もそろって素晴らしい時間でした。 写真はお顔の認…

【水墨画デモンストレーション@東京都美術館】

12/13開催『全日本水墨画秀作展(掛け軸展)』第50回記念イベントとして 5人の水墨画の巨匠による、席画(デモンストレーション)がご用意されています。 日本の水墨画界をリードする先生方の実技を目の前で学べる貴重な機会です。 予約は不要ですので、直接「掛…

掛軸ばかりの『掛軸展』@東京都美術館・12月

『現水展』は10月でしたが、 年内もう一度、東京都美術館に出展いたします。 掛軸ばかりの『掛軸展』、全日本水墨画秀作展です。 12月13日~の開催になります。 サイズは一般的な半切から連落、全紙と展開されています。 鳳香は、今年9月の新美術新聞に掲載…

水墨画家・鳳香(HOCA)について~受賞歴と展示歴

鳳香(HOCA)は2つの水墨画団体に所属して、団体展や、画廊の企画展、合わせて年間15回ほどの展覧会に出展している水墨画家です。 2015年のちよだ文学賞・千代田賞受賞を機に、文筆活動も続けています。 来年、2018年5月19日(土)~25日(金)の銀座かわうそ画廊…