墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、墨美神®︎樋口鳳香のアートブログ。『墨美神®︎を描く講座』と『展覧会告知』を発信します

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【繊細で骨太な人生】

古い映像をひっくり返していたら 緒形拳が出てきた。 役者として色気があるから、だけでなく なんとなく共犯者のような心持ちがして 気になる俳優のひとりだ。 もう、此処にはいないけどね。 中川一政という絵描きがいる。 いや、いたんだ。 真鶴の方にミュ…

修正も、切り貼りも、ホワイトもない1枚完結の『鳳香の墨美神』

鳳香の墨美神は、 おおまかな構図を決めてから 1枚の和紙、または短冊などに向かいます。 短冊や寸松庵など、下絵を作らず、 頭の中にある構図にまかせて墨を乗せていくこともあります。 修正も、切り貼りもありません。 白い部分は紙の白。 瞳の中の光もホ…

【掛軸展の作品集ができました。会期後は一般書店でも】

12月13日からは、掛軸ばかりの『掛軸展』、全日本水墨画秀作展です。 『全日本水墨画秀作展』は年に3回開催されていて、 ※春の額装展(国立新美術館)、秋の掛軸展(東京都美術館)、文人画展(京都) 都度、入選作品(受賞の有無にかかわらず展示されるもの)の図録…

『ふり向いてくれないと嘆くより、届かない想いを届けに行こう』

水墨画を取り巻く状況は世の高齢化に伴い、 作家や愛好家の減少、展覧会の出展数もどこの団体も減少傾向にあったりと、厳しいものがあります。 それを嘆くのは簡単ですが、 千年を超えて残る墨と、森の国、水の国である日本の軟水によって描かれた、日本画の…

西洋の「美術」という観念による日本伝統の仕分け

明治維新の頃、お雇い外国人であったアーネスト・フェノロサによって、 それまでの日本にはなかった「美術」という観念が加わりました。 フェノロサの助手となって現代に至る日本美術の基盤を構築した人物として知られるのが、芸 大の設立に貢献した美術評論…

【第5回森三郎童話賞、表彰式にうかがってきました】

今月の初めのことになりますが、 森三郎童話賞表彰式のために、刈谷市中央図書館にうかがってきました。 全国募集の受賞者6人が全員がそろわれて、 こども部門の「読書感想文・創作作文コンクール」の受賞者もそろって素晴らしい時間でした。 写真はお顔の認…

【水墨画デモンストレーション@東京都美術館】

12/13開催『全日本水墨画秀作展(掛け軸展)』第50回記念イベントとして 5人の水墨画の巨匠による、席画(デモンストレーション)がご用意されています。 日本の水墨画界をリードする先生方の実技を目の前で学べる貴重な機会です。 予約は不要ですので、直接「掛…

掛軸ばかりの『掛軸展』@東京都美術館・12月

『現水展』は10月でしたが、 年内もう一度、東京都美術館に出展いたします。 掛軸ばかりの『掛軸展』、全日本水墨画秀作展です。 12月13日~の開催になります。 サイズは一般的な半切から連落、全紙と展開されています。 鳳香は、今年9月の新美術新聞に掲載…

水墨画家・鳳香(HOCA)について~受賞歴と展示歴

鳳香(HOCA)は2つの水墨画団体に所属して、団体展や、画廊の企画展、合わせて年間15回ほどの展覧会に出展している水墨画家です。 2015年のちよだ文学賞・千代田賞受賞を機に、文筆活動も続けています。 来年、2018年5月19日(土)~25日(金)の銀座かわうそ画廊…