墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、樋口鳳香の水墨美人画(墨美神®︎)創作活動に尽きるアートブログ。 悠久の未来を見据えて、365日、墨美神®︎と向き合っています。

修正も、切り貼りも、ホワイトもない1枚完結の『鳳香の墨美神』

 


鳳香の墨美神は、

おおまかな構図を決めてから

1枚の和紙、または短冊などに向かいます。



短冊や寸松庵など、下絵を作らず、

頭の中にある構図にまかせて墨を乗せていくこともあります。



修正も、切り貼りもありません。

白い部分は紙の白。



瞳の中の光もホワイトを入れるのでなく、抜いてある地の白です。



模様に見える部分の細かな白も、描いたものでなく、和紙の地の白です。
 
墨は一度入れたら消すことは不可能なので、

白い部分は、つまり墨を入れていない部分ということです。
 






水墨画の一枚の絵の中では、

「濃墨を立たせる」「地の和紙の白を生かす」ことが作品の命運を左右します。

そのためには、

描く順番を決めて挑みます。



それは頭の中で描く設計図のようなものです。



そして、まずは一番濃い部分から描く。



「画竜点睛」と言われますが、濃い瞳は最初の方に書きます。






墨美神の作品を完成させるために大切なのは、

実はその殺人的まなざしよりも、

全体の背景処理です。



人物モチーフを書き上げてから行う、例えば、墨流し、刷毛による滲みなどです。



それが納得いかなければ、何枚でも書く。



そのため同じような顔をした墨美神が、何枚も日の目を見ることなく眠っています。






何枚も描いた上での出展作品。



ぜひ多くの方にご覧いただけたらと思います。



しいてはそれが、鳳香の明日の創作活動の活力となります。



年内、残すところ2か所での展示です。

ぜひどちらかの会場でお会いできますように。



 第44回全日本水墨画秀作展/厚生労働大臣賞受賞『夢む』

 

 

〈2017年内開催の展覧会〉

 

【第50回 全日本水墨画秀作展(掛軸展)】
〈入場無料〉
会期:2017年12/13(水)~12/20(水)

   9:30〜17:30(最終日は14:00まで)
会場:東京都美術館
主催:全国水墨画美術協会
後援:外務省・文化庁・東京都・秀作社出版・北海道新聞社・河北新聞社秋田魁新報社茨城新聞社東京新聞埼玉新聞社神奈川新聞社信濃毎日新聞社静岡新聞社静岡放送伊勢新聞社京都新聞神戸新聞社山陽新聞社中国新聞社・山陰中央新報社・西日本新聞社・美術新聞社・南画院・岩崎書店金の星社・秀作社出版・高橋書店・東京書籍・法蔵館八木書店・墨運堂・京橋エージェンシー・富士リブロ(順不同)

内容:協会主催の展覧会は年に3回。春の国立新美術館、夏の京都、秋は東京都美術館。都度、秀作社出版より作品集が出版され、全国の書店で販売されます。
出品種目:水墨画・掛軸