墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、墨美神®︎樋口鳳香のアートブログ。『墨美神®︎を描く講座』と『展覧会告知』を発信します

【墨美神(スミビシン)を描くの筆のこと】


今日は少し筆のこと。

私は墨美神を描くときに面相筆を一切使いません。

細かい目元、まつげなども穂先30mm以上の筆で書きます。

墨の含みが良く、手が動くまま一気に描ききれるのが気に入っています。

寸松庵のこのくらいの骨書きであれば、

墨を付け足すことなく書ききってしまえるので、すごく便利です。



 





それから少し面積が広い作品に欠かせないのが連筆です。

大きな面を一筆で立体感をつけることができます。

体の陰影はほぼ連筆の一筆で仕上げます。

何度も書き足したり、ちょこちょこ描くより透明感が出ます。

画像は短冊になっていますが、全紙等に描く墨美神の陰影もこれで一気に仕上げます。

なかなかの優れものです。