墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、樋口鳳香の水墨美人画(墨美神®︎)創作活動に尽きるアートブログ。 悠久の未来を見据えて、365日、墨美神®︎と向き合っています。

【水墨画の技法について~三墨法(調墨)】


樋口鳳香の描く墨美神(スミビシン)は、様々な水墨画の技法で表現します。

今日は水墨画の基本中である「三墨法(調墨)」の話を少し。

筆と墨で表現する水墨画には「にじみ」「かすれ」など

ほかの画材では効果的に表現できない特徴があります。

水墨画の基本とも言える美しいグラデーション表現に「三墨法(調墨)」という技法があり、

これは筆一本の中に水〜薄墨〜中墨〜濃墨のグラデーションを作って、

側筆、つまり筆の腹で書く、というものです。



鳳香の墨美神(スミビシン)の肌は、この技法で一気に描きます。

墨は最初に書いた線がどんなに重ねても残るため

付け足しながら書いたり、ちょっとずつ書いたりすると

どうしても筆跡が影のように残って消えないのです。

なので、連筆(筆が数本連なったもの)を使って調墨し、一筆で肌の陰影をつけてしまいます。

すると美しい薄墨のグラデーションによって肌の透明感が出る、というわけです。







画像は現代水墨画協会理事長である根岸嘉一朗先生の『墨の美に学ぶ水墨画』(日貿出版社)

とてもわかりやすい水墨画入門書だと思います。





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