墨美神®︎樋口鳳香のつれづれ

歌川派の墨絵師、墨美神®︎樋口鳳香のアートブログ。『墨美神®︎を描く講座』と『展覧会告知』を発信します

水墨画は『墨を使った塗り絵』ではない、という話


水墨画の伝統的な描き方の基本は『調墨』にあります。

調墨とは、

ひとつの筆の中に、水から濃墨までのグラデーションを作って、

面で描いていく、水墨画の一番基本の技法です。

水墨画は基本的に塗り重ねをしません。

なぜなら塗り重ねるほどに墨色は汚れていくからです。

篠田桃紅さんが

『最初に入れた墨は、いくら消そうと思っても最後まで消えない』

と言っていたように、

最初に入れた墨色は繊維の奥深くに浸透して墨の成分である膠で固められ

最後まで主張するものなのです。

逆を言えば、

はっきり見せたい濃い墨色の調墨から描いていくのも水墨画の基本です。

水墨画は薄い墨色から幾重にも塗り重ねていく

『墨を使った塗り絵』ではないのです。



 

 

 

さて、

【樋口鳳香・墨美神展】2/22(火)最終日となりました。

12:00から16:00までの展示となります。

個展は過去10ヶ月程にわたって力を注いできたものです。

ひとつ、ひとつが、いずれも納得の作品たちですので、

ぜひ何度でも墨美神に会いにきていただけたら嬉しいです。

薄墨桜で満開の会場にてお待ちしています。



 

 

 

 

 



墨で描く、かぐわしき美神たち
個展【樋口鳳香・墨美神展】

会期:2/16(水)~2/22(火)・会期中休みなく営業
12:00~18:30 ※最終日は16:00閉場
会場:銀座画廊 美の起原
(銀座8丁目・リクルートビルの裏手です)





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