SumiBishin®︎樋口鳳香のつれづれ

大臣賞受賞 水墨画家、すみびしん®︎樋口鳳香のアートブログ。墨で描くかぐわしき美神たち〜墨美神

【創作することと、伝統を守ること】


4月開催の個展【樋口鳳香・墨美神展】に向けて、

大きめ掛軸の表装を発注してきました。

 

 


創作掛軸『墨美神®︎きもの掛軸』は小さめなので自分で表装するのですが、

大きいものは職人さんにお願いしてます。

その分値は張りますが、伝統の技術を継承するためにも、

作家と職人さんの連携プレーは大切な事と思ってます。



版画を代表するように、職人との連携は昔の絵描きはやってきたことで、

チームを組んで作品を仕上げていくのは

作品のクオリティを上げること、ひいては作品世界を深めることでも大切なことだと思います

昨今はアート作品にもプチプライスを求める傾向がありますが、

そうすると額装から収納箱、DMの制作など、告知から何もかも作家が背負うことになり

それは作家の時間と、創作魂を刻むことになります。

それに本来なら作家から発注されていた関連業界は縮んでいくばかりで

あまり良いことと思えません。

できることなら作家は創作することだけに没頭するようであることが望ましいです。

経費を搾るばかりでは職人魂も、創作魂、この国の伝統文化も

舂いてしまいますものね。



打合せでは、職人さんが作品を良いなぁ素敵だなぁとしきりに仰ってくれて、

予算よりずっと良い生地や、上等な軸先を出してくれて、

すっかり良い気分になりましたが

個展に向けての創作はこれからの最終調整が肝心です。

墨美神®︎の世界に魂を注ぎこんでいきます。




樋口鳳香の創作掛軸『墨美神®︎きもの掛軸』は着物地を使った美しい装飾掛軸です


 

 


さて、来週24日からはパレットギャラリー麻布十番にて装幀画展開催です

初日は午後1:30頃から2時間ほど在廊するつもりです。

どうぞよろしくお願い致します

 

 

 


 


 

 

 


【文学とアートの出逢い】

髙橋千裕氏・御子柴大三氏・山本冬彦氏が推薦作家たち23名
それぞれが1冊の本を選び、その装幀画を描くという企画です。
原画とともに装幀カバーに仕立てた文庫本も展示します

会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00~19:00(最終日は17:00まで)

 

 



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サブタイトルは『春の果て』〜墨美神展


個展『樋口鳳香・墨美神展』

今年の副題、サブタイトルは『春の果て』

今年の会期は4/15(月)~4/20(土)ということもあり、

刻々と過ぎてゆく『春』を惜しむ気持ちを込めました。
 




刷り上がったDMを 銀座画廊 美の起原 に置かせてもらいました。

宛名面に『春の楽しい仕掛け』がしてあります。

切手を貼ると見えなくなるので、

ぜひお手にとってくださいね。



☆揮毫は、いつもお世話になっている書家の南海さんです。

 

 

 


〈4月開催〉
個展【樋口鳳香・墨美神®︎展】

会場:銀座画廊 美の起原
会期:4/15(月)~4/20(土)
12:00~18:30(最終日16:00閉場)


 

 




〈2月開催〉
【文学とアートの出逢い】

~髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の選抜作家による装幀画展XI~
会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00~19:00(最終日は17:00まで)




#樋口鳳香 #墨美神 #墨美神きもの掛軸 #すみびしん #アート #HocaHiguchi #SUMIBISHIN #sumie #ART #kimono #水墨美人画 #水墨画 #着物 #墨美神きものドレス #装幀画展 #古井由吉 #眉雨 #パレットギャラリー #美の起原 #北斎 #春画 #蛸と海女


 

個展『樋口鳳香・墨美神展』〜〇〇の果て



装幀画展【文学とアートの出逢い】は 2/24 (土)からの開催となり、

封筒大のDMもお目に届いた頃かと思います。

それと同時期に4月開催の個展『樋口鳳香・墨美神展』のDMも刷り上がりました。

銀座画廊 美の起原のホームページには紹介文も掲載され、

これから開催に向けて本格的な準備に入ります。





個展の副題、サブタイトルは個展のテーマともなるので、

昨年より散々悩んで、心に降りてくる声を待ち続け

ようやく、この括りで行けると踏んで

『〇〇のはて』

にいたしました。

さて、〇〇とは何でしょう?




個展DMは銀座画廊 美の起原 にて、ひと足早くお目にかかれます。

ぜひお手にとってくださいね。

 

 

揮毫は、いつもお世話になっている書家の南海さんです。

 

 

 

 

 


〈2月開催〉
【文学とアートの出逢い】

~髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の選抜作家による装幀画展XI~
会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00~19:00(最終日は17:00まで)

 



〈4月開催〉
個展【樋口鳳香・墨美神®︎展】

会場:銀座画廊 美の起原
会期:4/15(月)~4/20(土)
12:00~18:30(最終日16:00閉場)




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DMが届きました【文学とアートの出逢い】装幀画展


装幀画展【文学とアートの出逢い】は、

アートコレクター、髙橋千裕氏・御子柴大三氏・山本冬彦氏が選んだ23名の画家

それぞれが1冊の本を選び、その装幀画を描くという企画です。

原画と、原画を装幀デザインに加工したカバーを巻いた文庫本を展示。

原画をお買い上げの方には、オリジナルに作成した

一点物の装幀文庫本もプレゼントいたします。




樋口鳳香は、古井由吉『眉雨』を選びました。

古井由吉氏は、コロナ禍に亡くなった小説家のひとりです。

最近では又吉直樹氏と対談をされたことで、

注目された方もいらっしゃるのではないでしょうか。



古井由吉『眉雨』の文庫本は、

福武書店より刊行された1989年第1刷です。

絶版となったようで、中古のものしか入手できませんでしたが、

それに描き下ろした墨美神の装幀画をおつけします。



多くの方にご来駕いただけますように

 

 

 

 



【文学とアートの出逢い】
~髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の選抜作家による装幀画展XI~

会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00~19:00(最終日は17:00まで)


#樋口鳳香 #墨美神 #墨美神きもの掛軸 #すみびしん #HocaHiguchi #SUMIBISHIN #sumie #kimono #ART #水墨美人画 #水墨画 #アート #着物 #墨美神きものドレス #現水展 #現代水墨画協会 #パレットギャラリー #装幀画展 #古井由吉 #徳田秋聲 #又吉直樹 #眉雨




 

古井由吉『眉雨』と 徳田秋聲『町の踊り場』


2月開催の装幀画展(パレットギャラリー麻布十番)は

23人の作家がそれぞれに1冊の本を選び、

その装幀画を描くという企画です。

樋口鳳香は古井由吉『眉雨』を選びました。

 

 

 

オリジナルのカバー画は伊東深水『三千歳』




以前から本棚にあった古井由吉の『眉雨』

代表作は他にもたくさんあるのに、どうしてこれを手にしたのだろうと

ボーッと読み返しながら、目次を眺めて

ああ、これだと思い出しました。

『眉雨』は短編集で、最後に『踊り場参り』が収められていて、

その内容を何かで聞き及び、読みたいと思ったのがきっかけでした。



『踊り場参り』は、徳田秋聲の『町の踊り場』を絡めながら展開していく物語で

舞台となる街並みは秋聲の故郷、金沢です。

秋聲の『町の踊り場』には、どうにも心に引っかかるシーンがあり、

古井由吉もそこに触れていました。



季節は夏。姉の弔いに夜行で駆けつけた主人公は葬家を抜け、

紹介された料理屋へ旬の鮎を食べに出かける。

「鮎を食べに来たんだが、あるだらうね。」

女中に聞くと

「あります。」

というので風呂に入る。

さっぱりした後、女中がやってきて

「鮎は何にしませうか。」と聞くので

「魚田が食べたい」と伝える。

引返した女中は、直ぐ再びやつて来て、

「鮎は大きいのが切れてゐて、魚田にならない」

と言う。

「そんなに大きくなくたつて……どのくらいなの。」

「さあ……ちょっと聞いてまゐります。」

また少し経つてから、女中が部屋に来る。

「鮎はございませんさうですが……。」

「小さいのも。」

「は。」

そのやりとり。

さっきあると言ったのに、なぜそうなる?

ちぐはぐで、たるい会話が、気になって仕方なく

さらに鮎がなかったと言う主人公に、葬家がさらっと答えたその理由がまた強烈で

物語の最後に登場する踊り場よりも印象深く刻まれるシーンです。




ともあれ、被災地は今日も雪。

一日も早く温かな日常生活が戻ることを祈るばかりです。
 

 

 

 

 

鏑木清方『築地明石町』
徳田秋聲の愛人だった山田順子
この立姿を彷彿とさせたと言われたほどの美人だったそうです

 

 

 

ある時期、順子の恋人だった竹久夢二の「古雪のゆき」

 

 



【文学とアートの出逢い】
~髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の選抜作家による装幀画展XI~
会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00~19:00(最終日は17:00まで)



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2月は装幀画展【文学とアートの出逢い】


装幀画展【文学とアートの出逢い】は、

アートコレクター、髙橋千裕氏・御子柴大三氏・山本冬彦氏が選んだ23名の画家

それぞれが1冊の本を選び、その装幀画を描くという企画です。

原画と、原画を装幀デザインに加工したカバーを巻いた文庫本を展示。

原画をお買い上げの方には、作成した装幀文庫本もプレゼントいたします。

 

 


樋口鳳香は、こちらの本に決めました。

コロナ禍に亡くなった小説家のひとり、古井由吉氏の作品です。

古井氏の作品世界にどこまで寄り添えるか悩みましたが、

脳内でぶつぎり状態で散らばったイメージを、墨美神のフィルターで漉して、

絵で表現する者として心を縛らず自由に描いてみようじゃないかと覚悟を決めました。

展覧会のDMは近々ご案内しますね。

 

 

 

 



【文学とアートの出逢い】
~髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の選抜作家による装幀画展XI~


会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
   東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
   11:00〜19:00(最終日は17:00まで)


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【2月は装幀画展でお会いしましょう】


2月にアートコレクターさんの企画による装幀画展に出展します。

画家が本を選び、その装幀画を描くという企画です。

出展は1作家、1作品。

原画と原画を装幀デザインに加工したカバーを巻いた文庫本を展示します。

原画をお買い上げの方には、作成した装幀文庫本もプレゼントいたします。




昨年のこと

さあ、そろそろ本を決めなくては、、と思っていた矢先

ふっと記憶の深淵から浮かび上がった一冊がありました。

だからと言って、すぐに創作に移せるものではなく、

小説のイメージを絵で表現するには、己のフィルターで濾す脳内作業が必要なので

イメージの擦り合わせの着地点が見つからず

本当にこれで行けるのか躊躇い、ぐずぐずと突き進めずにいたのですが、

久々に参加した蔦屋代官山での講演会でその作家が話題に上ったこともあって

やはりこれで間違いないと確信して、背中を押された格好です。
 

 

 



この文字で始まる本です。

なにか想像つきますか?

企画展の詳細はまた追ってご案内しますね。

 



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